- 2009-10-26 (月) 2:17
- 面白い人
今日は大船に用があったので、北鎌倉を通ってちゃりんこで向かっていた。
北鎌倉の駅裏の細い道を走っていたら、
上りホームの端っこに30人ぐらいのカメラマンがカメラを構えていた。
よく見る光景なのだが、人数がやけに多い。
そして、大船に向かう線路沿いの道になんとまた30人ぐらいのカメラマンが。
これはちょっと多すぎるということで、一人の人に
「なんか特別な電車が来るんですか?」
と聞いてみたところ、古い車両のがくるんですよーと教えてくれたので
「何時ごろくるんですか?」
と聞いたところ、約一時間後ですね。との答え。
大船で用を済ませたらちょうど良い時間なので見にくることにした。
電車に特別な魅力を感じないのだけど、何がこの人たちを惹きつけ
いつ快感が得られるのかを知りたかった。
午後1時30分。大勢がスタンバッている線路脇に僕も陣地を作った。
みんな、普通の電車が来るたびにファインダーを覗いて構図の確認、
シャッターのタイミングを目的の電車に合わせているようだ。
時々仲間同士での会話が聞こえてくる。内容はやはり電車だ。
写真を見せ合いながら
「この電車とこの電車が一緒に写っているんですよ、ありえないほどレアでしょ?」
みたいな話がちょっと聞こえてきた。
待ち時間に考えた、僕の想像する鉄道の写真を撮って得られる快感は3点。
1.目的の電車がくるまでの長い待ち時間こそが楽しい。
場所取りも兼ねてだとは思うが明らかに早すぎるスタンバイ。
ちょっとずつ目的の電車が来るのをわくわくしながら待つ心境はなんとなく分かった。
2.仲間内でのコミュニケートが嬉しい
同じ趣味を持っている仲間と電車の事について語り合える環境が楽しい。
これも理解できる。やっぱリアルコミュニケートは大切だよね。
3.すぐに自分の横を通り過ぎてしまう目的の電車(女神)の最高の瞬間を捉えることで
達成感を味わうことができる。刹那的な快感プラス、写真を見返すことで
その喜びは無限に反復される。
うーん、これ以外にもいろいろあるのだろうけど深い。
そして今回気づいたのだが意外とみなさん社交的である。
話かけたら気さくに話してくれた。
2時に大船駅を出発するという情報も教えてくれた。
1時55分、一個前の電車が僕らの横を通り過ぎる。
みんな最後の調整に入った。今まではちょっとした会話などがあったが
それも静まり、もうみんなファインダーから目を離さない。
いよいよ2時。そろそろ大船駅を出発し、僕らの元へ走りはじめているのだ。
(うん、たしかにワクワク感がある。)
静寂が訪れた。
小さく聞こえ始め、徐々に大きくなっていくガタンゴトン、ガタンゴトンというあの音。
僕らの女神が特徴的な足音を立ててゆっくりと近づいてくる。
来た、あまり見ないと思われるオレンジ色の車体が!!

無言でパシャパシャパシャというシャッター音が響き渡る。
見えてから通り過ぎるまでの約10秒ほどのカメラマンにとってのいわば告白タイム。
電車の方はそんなカメラマンの気持ちに気づくはずもなく
一瞬にして横をざーっと通りすぎる。
名残惜しそうに通り過ぎた後の後ろ姿もパシャパシャパシャ。
もっと、キターとか盛り上がるのかと思ったのだが
電車が見えてからも、写真を撮っている最中も終わった後も
みなさんいたってたんたんとしていたことに驚きました。
電車が過ぎ去った後、みなさん自分の撮った写真を確認したり
いやナイスな写真だね、と誉め合ったりしてました。
さらに驚いたのが、横須賀方面に下っていった今の電車が
折り返して戻ってくる上りを撮りに移動する人がたくさんいたこと。
完全に一日、それで費やしてしまうほどの情熱!
僕は鉄道の道に入ることは絶対できない。
なぜなら短気だからだ。
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